『宮沢賢治の真実―修羅を生きた詩人』

宮沢 賢治と言えば 『雨ニモマケズ風ニモマケズ…』『風の又三郎』

くらいしかお粗末な頭では思い浮かばない

では今何故に宮沢 賢治?

それは 恩田 陸 著『蜜蜂と遠雷』

を読み終え、この小説の中の宮沢 賢治『春と修羅』に強い関心を持ち、個人的に夢中になっています。

この『蜜蜂と遠雷』は、第156回直木賞と第14回本屋大賞のダブル受賞作品

内容は国際ピアノコンクールを舞台に人間の才能と運命、音楽を描いた作品で、

その中の二次予選の課題曲の一つが宮沢 賢治春と修羅』です

では『春と修羅』とは一体なんぞや?となり

ネット検索するとその中の一篇『永訣の朝』の 〝Ora Orade Shitori egumo”

(賢治のことを心配し、近くにいてくれた妹とし子が亡くなる時の様子を歌った詩の一節)

そのフレーズ、お粗末な頭でもその言葉を何処かで聞いた事がある・・・

そうです、話題の100万部を超えるベストセラー

第158回芥川賞が若竹千佐子 著『おらおらでひとりいぐも』でした

(老いの孤独を主人公の明るさで堂々と受け入れていく作品)

タイトルがまさしく宮沢 賢治の詩「永訣の朝」の一節です

偶然(?)にもその時の第158回直木賞受賞作品は 門井 慶喜 著 『銀河鉄道の父』

(宮沢 賢治の父、政次郎を描いた小説)

となると本好きは、この結び付きを読まずにいられない!となり、マイブームに至っています

しかし、宮沢 賢治の詩は彼独特の造語や旧仮名遣いで非常に難解!

今野 勉 著 『宮沢賢治の真実―修羅を生きた詩人』

の解説を頼りに読み進めましたが、それでもお粗末な頭では理解できません。(笑)

ただ、今野氏は宮沢 賢治はホモセクシュアルな人を連想させると著者は解説していますね

童話作家だから・・・と、勝手なイメージを作っていた事を覆す程の修羅を生きた詩人の様です

大人になった今だから、もう一度、宮沢賢治を読んでみるのも価値があると思います

    宮沢賢治真実

2018年5月23日 『宮沢賢治の真実―修羅を生きた詩人』 はコメントを受け付けていません 未分類