日章丸事件
「海賊とよばれた男」
1953(昭28)年3月、国岡鐡造(主人公)は、石油を国有化し英国と抗争中のイラン石油を世界で初めて輸入した出光佐三という伝説的実業家をモデルとした歴史経済小説です
敗戦で自信を喪失していた当時の日本を、国際社会に一矢報いた日章丸事件は
歴史的事実。
その貿易を成功させるための三つのハードル《LC(信用状)、保険、ドル》の一つ、保険を受けたのが当時の東京海上火災保険です
東京銀行、東京海上火災保険、通商産業省があえて法律違反を犯してでも出光を助けてやろうと、自らの保身、自分の立身出世を捨て、やり遂げた気骨ある人物の一人が東京海上の和田常務。
この小説を読むまで日章丸事件も和田常務も知らなかった私ですが、感動する小説でした。
多少ですが現在の東京海上日動火災保険に携わっている私には誇らしく感じました。
これからは秋も深まり読書には最適な季節です
「海賊とよばれた男」百田尚樹著 一読をお勧めします
↑ (講談社の回し者ではありません(笑))
一民間人の死に対し詠まれた昭和天皇の歌です。
「国のため ひとよつらぬき尽くしたる きみまた去りぬさびしと思ふ」
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